2011-10-18

主婦業って楽だと勘違いしているダンナ様

テレビドラマでよくあるシーン、妻「私だって家事で疲れてるのよ!ちょっとくらい手伝ってくれたっていいじゃない!」

夫「こっちは1日中仕事で疲れてるんだ、一日中家にいるお前と一緒にするな!」

私は10年間サラリーマンを経験しました。ビシッとスーツでアタッシュケースをもって1年の半分を海外で仕事をするホワイトカラーから腰に安全ベルトを締めて工事現場のガテン系、1日20時間近く走りっぱなし日もあった長距離トラックの運転手、1日中材木を切り削った製材所、怪我してすぐ辞めたけど引越し屋・・・。バイトも含めるとまだまだあります。

たった1人で何億の商売をするプレッシャー、現場で足を滑らしたら即死亡の恐怖、居眠り運転で他人の命も奪ってしまう重責・・・。日本語のボキャブラリーの少ない私が言葉にすると軽〜く聞こえますが、どんな仕事も大変です。少なくとも私が経験した仕事は。パパはとっても重い責任を背負って毎日毎日働います。

10年前に脱サラして自営業を始めました。そして妻と共に子育てに奮闘中です。一人暮らしが長かったので家事の大変さはよく分かっています。そして子育ての大変さは、まさに今! 実感しております。自宅と工房が一緒なので仕事も生活も同じ空間で、悪くいえばメリハリのない生活です。

自営業なので時間の使い方は自由です。チビの保育園の送迎も保育園や小学校の行事も積極的に参加しております。つまり主婦の日常も経験しています。

男の仕事も大変ですが、主婦の仕事もとても大変です。まず朝昼夜の食事の献立を考えること。これ、とてつもなく大変です。家族のみんなが飽きないようにクックパッドで新メニューに挑戦。野菜を食べないチビどもに手を変え品を変えの苦労、限られた食費で上手にやりくり少しでも安いスーパーへ、毎日山のように排出される洗濯物、サボるとすぐにたまる床の埃、いつかは回ってくる学校の役員、地域の役員、役員になると役員会にも参加しなければなりません。

テレビや本では「子供を楽しんで!」などと簡単に言ってくれるが反抗期にでもなると徹底的に言うことを聞かず、おまけに弟や妹をイジメてうさ晴らし。上はプンプン怒りまくり下はギャーギャー泣きまくる。仲良くしてると思ったら電話のベルも聞こえないほど奇声を上げて部屋中全速力で運動会。激しく怒って、たまには手も出て自己嫌悪。

どれだけ一生懸命がんばっても誰からも評価もされず、子供がやらかした問題は全て自分の責任、喧嘩でもして相手に怪我させたら菓子箱持ってお詫びにペコペコ、唯一の味方であるべき夫からも責められ・・・。

出勤時だけの時間的拘束のパパさんと違い、主婦は朝起きてから寝るまで拘束されているようなものです。いい仕事をしたら上司や同僚から評価され、チームで仕事をしていたら成功を讃えあうこともできるでしょう。もしかしたら金一封やボーナスが上がったりすることもあるでしょう。主婦はといえば、どれだけ頑張って掃除洗濯しても、いつもより安く買い物しても、お天気よくて布団を干しても、誰からも褒められもしないし「ありがとう」なんて言葉もない。がんばっても感謝の言葉はないけれど、サボるとすぐに文句を言われます。

仕事をしているママさんだったら、それはもう、社会に出て責任を背負い、なおかつ家に帰れば主婦業が待っているのです。専業主婦に比べると限られた時間で家事をこなさねばなりません。

一般的なサラリーマン経験しかしておりませんが、私が思うに、パパの仕事よりもママ業の方がずっと大変です。なにせ子育てというビッグプロジェクトですから。

0 件のコメント:

コメントを投稿