2014-10-26

手押し鉋盤 刃物交換 苦戦

手押しの刃が切れ病んで、もう限界です。
限界まで使うのもどうかと思いますが、どのタイミングで
交換するかは職人の性格でしょう。

刃が切れ病むのと同時に刃がこぼれてきます。
節の部分に負けたり、タッカーの針に気づかなかったり
小石が噛んでたりで刃がこぼれます。
私はまだ当たったことはないのですが、散弾銃や
ライフルの弾などが木の内部に入っているのは
よく聞きます。


さて刃物の交換です。

押さえのボルトの締め付けの強さで100分の数ミリ高さ
が変わります。マイクロゲージで刃の高さを確認しながら
締め付けます。

セッティングゲージを当てて、向こう側の常盤の上下で
裏刃の調整をします。本桜やメイプルなどでも逆目が
でないように裏刃はできる限り詰めます。

時間をかけて刃の高さを調整して全てのボルトを締め
付けて、いざ試し削り。

裏刃を詰めすぎました・・・。
削れなーーーい。

裏刃の調整の段階で試し削りするのを忘れてました・・・。
またボルトを緩めて裏刃を調整し、高さを調整し、ボルト
を締め付けます。

そんなこんなで、刃物の交換にはかなりの時間を要して
しまいます・・・。
しかし、手押しが全ての始まり、肝心要の加工です。
こいつが狂うと全てが狂うのです。

手押しの刃物の交換をすると毎回思うことですが
遠心ブロックにしたいな~。

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