学習机の製作状況、そろそろ終わりが近づいてまいりました。
加工済みの部材を全て水拭きします。
水拭きといっても別に汚れを拭き取るためではないのです。
水拭きというよりも濡らすのです。
これは加工途中にどうしても生じてしまう凹み。
この凹みは水分を与えることで元に戻ります。
かなり濡らしてます。
でもすぐに乾きます。
完全に乾燥した材料は凹み部分が盛り上がり、表面は若干
毛羽立ったように荒れます。
その荒れた表面を鉋で削り、仕上げます。
鉋で削った表面は鏡面のように光ります。
特に本桜は繊維が緻密なので光り具合は他の材料と
比べても違いは歴然。
こんなすばらしい本桜ですが、逆目がひどくて職人泣かせの
材料でも有名です。
機械屋さんも桜の逆目は勘弁して!
というほどすさまじく、手押しも自動鉋も裏刃をシビアに詰めないと
逆目で使い物にならない材料になってしまうのです。
もちろん手鉋も同様で、先日かなりの時間をかけて鉋の調整をしました。
逆目がひどいのは、メイプル、イタヤ、メジロカバなんて材料も過去に
苦労した経験があります。
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